ダイレクトメールの送付作業。
PC操作に慣れているのは私だけということで、本日も内勤。

5年経つフリーペーパー出版社、社員24名。

元からいる社員は7名だけで、その他は今年になっての入社。
入って4ヶ月目の経理担当は教えてくれた。
社員を総入れ替えした、と社長は言っていたらしい。

昨日は6時過ぎに帰った我々であるが、
編集員は2時に帰った、と話していた。

彼らは1時過ぎに昼休み、近くのスーパーで食料を調達して、
食べながらPCに向かっていた。
仕事が間に合わないらしい。

新入社員は私を含め先日顔合わせした3人だった。
以前から入る2人と合計5人のチーム編成。
来月20日創刊を目指す。

リーダー格の人、特に役職は付いていなかった。
もう一人の人も1ヶ月前に入社したばかりだった。
本日はその二人に新人2人が同行して、
私は会社に残り、ダイレクトメールの打ち出しを命ぜられた。

会社内、まとまりは感じられなかった。

社長には新聞社は休止したいと申し入れた。

それでは、自分がトップに立ち新聞社を運営すると言い出した。

俺には編集の依頼をしてきた。

私も職に就き待つので手伝える範囲での協力と告げた。

広告取るのが大変なだけでうまく行きますよ。
社長は言う。
さっそく、昔の仲間に電話して協力を求めていた。

次の職が決まっていることは言っていない。

収益試算、アイデアは継続して使うようである。

俺として社長とは距離を置く予定。

午前11時から入社手続き。
社長は話し好き、それだけ熱意のある人、70近い年齢に思えるが。
話が盛り上がる中、もう一人入室してきた。
私服である。32歳とか言っていた。
俺の方が、この人も採用？そんな事思ってしまった。
続いて25、6かな、女の子が登場。
5人採用の中3人がそろった。

年金手帳を渡して、書類を渡され、17日からの出勤となる。

昨日は空手の稽古。
爽快でした。
今日も明日も稽古へ行けそう。
3連ちゃんでも疲れない。
やはり好きなことは苦にならない。

俺の生きかた、一攫千金など狙わず
平凡な中に楽しみを見つけるのがいいのかな。
ふと、考える。

現状、平凡の粋にも達していない自分。

次の仕事を天職としよう。
そうなれば良いが。

行き詰った。

広告主取れないし、
創刊前の実績のない会社、
そんなところに簡単に広告出す人はいない。

計画倒れ。

資金力なし。

無給で数ヶ月過ごせる今の自分でない。
思い浮かぶのは、カードーローン。
「御利用は計画的に」そんな言葉が思い浮かぶ。

まったくもって、計画的ではなかった。
出版に対しては素人だし、
人員は俺一人で、広告取り、取材、編集。
廻るわけがない。

社長の手足助、想定に入れるべきではなかった。

頭痛、気持ちが悪い。
決別を思い立ち、行動に移し気持ちも軽くなる。

次の仕事も、厄介な面はある。

出版業界に足を突っ込めるだけでもよしとすべきか。

5日、
社長とのあいさつも程ほどに、昨日の有力者に会うべく交渉。
自分で会えばいいじゃない。と話は進まない。

その足でハローワークへ行く。
手続きの後、フリーペーパーの求人が目に付き応募を依頼する。

6日、
アパートを改装したような会社だった。
紙面は立派なのに会社は貧弱、そんなイメージ。

社長との面接。
社長室などなく、従業員が仕事するオフィスのデスクでの面接となった。
60近い人、新しい分野のフリーペーパーの創刊要員の募集とのこと。

1時間以上話していた。その場で採用といわれた。
11日からの出勤となる。

有力スポンサーを捕まえる。

チラシを多くまく広告主に狙いをつける。

社長が知っているという新築業社を調べると、
全国組織の会長もやっている。

狙いだ、そう思った。

社長も電話を入れる。

三年前に会ったのに先方も覚えていた。

さっそく行くのかと社長と同行、
社長の知人の電気屋さんへ向かう。
町の有力者であるらしい。
あいにく不在だった。

その次市役所へ向かう。
社長がずけずけと秘書課へ入り込み、アポなしでコンタクト。
短時間ながら会ってくれた。

少なからず、市長は社長のことを知っていた。

その後、「東京へ行くから」と社長は駅へ、

何故、有力スポンサーと思える人の下へ行かなかったのか、
「NPOの会長は良いスポンサーへなるのかな」
ポツリとつぶやいた。

理想を追う社長。
現実に良きスポンサーが欲しい私。

会社へ出る、社長は背広ネクタイ姿。
すぐにでも出発可能な状態。

一緒に出るのかと思えば社長は歩きで駅へ向かう。
俺は一人で営業活動。

最初車屋さん。
ミニコミ誌などけんもほろろ。

スポーツジム
今忙しいので、、、、

乗馬クラブ。
話は聞いてくれた。好感も得た。
しかしながら、広告決済は大阪本社。
創刊号へいきなりの広告掲載は困難。

地元のテーマパーク。
やはり、実績がなければ広告困難。

その次は歯医者さん。
これは単に歯の治療で。

帰社すると、社長はまだ帰っていない。

社長はいいとこ取りなのだろうか？
それはそれで俺が自由に出来る。
いい所で口を挟む。
そんなものだろうか。

あまりにも幸運なこの身、そう思うべきか？

営業展開として、
キーになるスポンサー探しが大切である。
3万枠のスポンサーを多く持っても、経費がかかりすぎる。
3件、大きなスポンサーが欲しい。

入らなくなった有限会社を私が貰う形となる。
ほんと？

ほんとなのだろう。

共同経営と言っている。

財布は私が握る。

新聞社ともう一つアートギャラリーをやる。
ここが曲者（くせもの）

一番の疑問は、
ちゃんと儲けだしても給料は入らない。
そんな状況だ。

経費と称して、すべて新会社で落とす。
その結果、儲けは上がらない。
しかも、なんらかの負債をかぶる。
それが最悪のパターン。

早くからミニコミ誌をやっている人に会った。
A4サイズ一枚の紙っぺらを10年近く発行している。
現在市会議員。
地元の市政の改革を訴え続けている。

私のやっていることは社会的に意義があること。
自分の政治活動と、身障者のボランティアでやっている。
そう断言された。

今、あなたがやろうとしていることは、
社会的に意味のあることですか？
存在意義があることですか？
それだけ、広告主がありますか？
その社長は大丈夫ですか？

お金をつぎ込むことと、ハンコを押すことは止めなさい。
そう注意された。

事務所にデスクを入れ、電話も入った。
社長は暴走気味、あせりすぎている。
全体の方向性も考えず広告取りにあせっている様子。
何でもあり、そんな感じである。
今も電話が入り、求人募集欄も儲けたらどうだろう？
そんな事言って来た。
タブロイド版4Pでそんなにいろいろ盛り込むことは出来ない。

俺として、社長の助けは必須だが、
社長主体で新聞社を動かしては俺が振り回されるだけ。
ちゃんと整理して、芯の通った会社作りを提案しよう。

休眠している会社を復活させるより
今の会社に屋号をつけることで新聞社をはじめることとなった。
なにごとも経費節減。
私の肩書き、何でもいいよと社長に言われた。
編集長、代表、代表取締役、
社長の新聞社での肩書きが取締役となり、
私は社主ということになった。

10時に社長のところへ出かけていった。
相変わらずのんびりした社長、
身の回りの整理をしていた。
この社長本気かな？そう思うところはある。
昔は黙っていても収入はあり高級な絵画も揃え、
羽振りは良かった。
○○協会の理事もしている。

どうなることやら、出かけていく。

新会社の電話は今まで使っていたもので、休眠しているものがあった。
それを使えるようにした。
ホームページのアドレスも本日取得。
休眠していた有限会社の復活も段取りしていた。
隣のビルの空き部屋を出版部として貸してくれる。

ここへきていよいよ進みだした。

ミニコミ誌の手直し。
縦書きの段組がうまく行かず、横書き案を作成。
他社の掲載料金も調べてみた。
十分対抗できる価格に設定できる。
そう思うものの、
一方でやはり版下代取るだけあって、凝っている。
金を取れるだけの仕事はしている。

営業して、新聞作って、HP作って、経理実務もしなければならない。

会社は15日（金曜日）付けで退職。
土日月の世間並みの三連休。
それでも今日はミニコミ誌の原案を作り上げた。
広告収入のシュミレーションも作った。
それを社長に見せた。
ほめてくれた。

一緒に回転寿司を食べに行く。

「明日から私、動けます」
そう告げた。

社長は明日は所用があり、実質動き出すのは水曜から。
明日は原案の訂正と、HP作成。
Fさんにも連絡とってみよう。

退職を決意した朝、一人の営業が休んだ。
俺は直感した。
あの人はこのまま出社しないのでは？
それで俺もその時期を感じた。

今日、なんだか暗いね、
そんな事、言われた。

その休んだ営業なんだけど、捕まったらしい。
詐欺。

その日の営業終了後、社長から話があった。
他言無用とのこと。

その次の日新聞の地方版にその人の名前入りで記事が出ていた。
以前の会社で客から100万近く騙し取った
勿論、会社の名前は出なかった。

昨日はメーカーの決起集会。
水廻りメーカー主催で居酒屋での会合。
「キッチン2件、ユニットバス2件、契約取ります」
そんな事を営業は宣言する。

今の気持ち、そんな集会に出席できない。
体調不良を理由に欠席した。
今までの俺の状況、態度を見て、社長も察したようである。

そして本日、辞意を表明。
「これにサインして」
指定の退職届に署名した。
ユニフォームを返し、それで終わり。
あっけなかった。

そうしよう、
面従腹背していても疲れるだけ。

自分の本心で行動しよう。

暑いときの逃げ場所で書いている。

いよいよ現実味を帯びてきた

ある営業マンが言っていた。
何もしないと疲れる。
すでに暗くなっているのに、早く会社に帰ると気まずいので
どこかで時間をつぶして会社へ戻る。

7時前後に帰社して
何をするわけでもなく8時過ぎまで事務所で過ごす。